まじめ

「ごっ魂ぜ」vol.3 好評発売中

深夜1時、あーでもないこーでもないと入稿作業をしていると、受け身的な消費に流されがちなこの時代において、よくもまあここまで抗っているものだという感慨と遅れてやってきた青臭い気概とが秋の夜風に溶け込み心地よい。気づけばナンバリングは"3"となり…

新潟女児殺害事件・傍聴(2021/6/17)

新潟女児殺害事件・控訴審第四回公判傍聴 控訴審第四回公判 開廷まで 開廷 主尋問(弁護側) 反対尋問(検察側) 質問(裁判官) 閉廷 所感 新潟女児殺害事件・控訴審第四回公判傍聴 2018年5月に新潟県新潟市で発生した新潟女児殺害事件の控訴審の第四回公判…

新潟女児殺害事件・傍聴(2021/4/30)

新潟女児殺害事件・控訴審第三回公判傍聴 事件の概要 新潟地方裁判所での一審判決 控訴審の経過 初公判 第二回公判 控訴審第三回公判 開廷まで 開廷 主尋問(検察側) 反対尋問(弁護側) 質問(裁判官) 閉廷 所感 新潟女児殺害事件・控訴審第三回公判傍聴 …

ヒーリングっどプリキュアと反出生主義

花寺のどかとグレタさん ストーリーと物語の展開 ヒープリと反出生主義 ヒープリと種差別 ふわあ~生きてるって感じ! 花寺のどかとグレタさん 疫病の流行により放送スケジュールや放送話数に大幅な変更が生じた17作目のプリキュアシリーズである『ヒーリン…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む④

ハンス・ヨナスの思想を巡る旅路もそろそろ終りが見えてきた。④ではヨナスの提唱する未来倫理とその核をなす責任について整理していくこととしたい。前回の記事はこちら pregnant-boy.hatenablog.com 未来倫理と責任について 科学技術の発展に伴い、今ここに…

ベネター再考②「実存的出生肯定」

前回の続き 実存的出生肯定という思想なき思想 「根拠なき楽観主義」とは 「無批判に自身と遺伝的な繋がりがある子供を作ろうとする」とは 「障害児を生むことに対しては概して否定的」とは 実存的出生肯定批判 前回の続き 前記事においてはベネターの反出生…

ベネターの反出生主義を再考する①

はじめに 基本的非対称性 誕生害悪論 存在してしまうことの害悪 はじめに 人は生まれるべきではない、あるいは人は子供を作るべきではないとする思想を反出生主義と言う。これは何も哲学的な立場だけに限定されるものではなく、「人の一生というものは俯瞰し…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む③

今回もハンス・ヨナスについて彼の思想を整理していきたい。①と②はだいぶ間が空いてしまったが、②以降はモチベーションを維持しつつ、できるだけ間隔を開けずに彼の思想の核心へともうそろそろいい加減に到達したいものだ。前回の記事はこちら pregnant-boy.…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む②

さて前回からしばらく間が空いてしまったが、今回もハンス・ヨナスの思想について整理していきたい。前回の記事はこちら pregnant-boy.hatenablog.com 生命という現象および生命と非生命との違いについて ヨナスは古典的な倫理学がテクノロジーや科学の台頭…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む①

河童たちの給料は1日1本のキュウリだけ ハンス・ヨナスの一生 伝統的な倫理学の限界点について 河童たちの給料は1日1本のキュウリだけ 人間より知的な生命がいないのは人間より知的なら同意なき出生を道義的に認めることができず、自ずと種の絶滅へと歩…

目黒区虐待死事件・母の獄中手記を読んで

はじめに 要約および感想 第1章 第2章 第3章 船戸家 優里 雄大 結愛ちゃんの弟 結愛ちゃん 遺伝子が我々に仕向ける おわりに はじめに ぼくは常々、人はどうしたら幸福になれるかと考えている。ぼくの反出生主義的思想とはカッコ良くいえばそうした普遍的な…

続・スタプリと反出生主義

この記事はスタートゥインクルプリキュアと反出生主義の続きです。 前回の記事はこちら。 pregnant-boy.hatenablog.com 物語の展開~最終決戦~(48話) 物語の展開~最終話~(49話) 反出生主義とは ベネターの反出生主義 おわりに 物語の展開~最終決戦~…

スタートゥインクルプリキュアと反出生主義

女児アニメと反出生主義、一見すると出会うはずもない二つの言葉が出会ったとき、そこにはどのような物語が生まれるのだろうか。昨年より放送が始まった女児アニメ、スター☆トゥインクルプリキュアも最終回まであと数話を残すまでとなった。今作のプリキュア…

ミックスフライ定食小うどんセット

最近読んだ本の感想をぐちゃぐちゃにまとめました。ベルクソンは道徳と宗教の二源泉において人間が社会生活を送ることはアリやミツバチが形成する社会と同様に本能に結びついたものであると考えている。つまり我々は本能として社会的に生活を営むことをいわ…

虐待された子供に向ける敵意

自慢ではないが、いや自慢だが僕の彼女はモテる。 今月は電車内で3人の男性から「いつも電車でお見かけしていました」とナンパされたそうだ。なかには名刺を手渡そうとしてきた者もいるという。その他、小さなことをあげたらキリがない。「モテたい」だなん…

バプテストのパラドクス

世俗内的禁欲を含む一連の教義を理解できない年齢における洗礼を否定し、個人の自発的な信仰を唱えたバプテストのエートスを萌芽とした近代資本主義が発展し瞬く間に世界を席巻したが故に、現代に生きる人々はそうした勤勉や節制といったバプテストの精神を…

イチャラブが解決してくれました

・おっぱいに包まれるまえのぼく端的に言おう。大損した。中堅サラリーマンの手取り年収ぐらい損した。 破滅的な大損は2017年2月以来。今回はその3倍の額だ。ここ数年は相場の上下を当てることから逃げ続けてきた。デリバティブの取引は何も丁半博打のように…

たちまち魂は天国に

今現在プロテスタンティズムについて得た知識と疑問をここに残しておく。マックス・ウェーバーは近代資本主義の発達は逆説的に禁欲的な生き方を是とすることを重んじたプロテスタンティズムの禁欲的エートスに遡ると論文に認めた。すなわち宗教改革の過程に…

古典派消費型オタクのつらさ

今年もコミケが終わった。まあコミケ行ったことないんだけど。 女子アナがコスプレを披露するなどメディアの扱い含め、コミケ及びサブカルの一般化が激しい。だからこそ考えてしまうのだ。消費しかできないタイプのオタクの肩身の狭さを。いつ頃からだろうか…

1人で鮨より2人で目刺しの時代

幸せはカネで買えない。 それは今僕自身もひしひしと感じている。毎週のように美味い握りをカウンターで1人食っているが刹那的な悦びしか感じられない。毎月先物取引で大きな利益を確定させてももはや何も感じない。そんなことより彼女と貧しいながらも半額…

改正児ポ禁法を改めて考える

あんまり自分のブログをどうこういうつもりもないですが、このブログを見る人の多くがロリ目的なんですね。海外のロリサイトを探していてココにたどり着いてキレて戻るボタンを押すという流れが定石です。まあそんなわけで、ロリってなんだかんだで需要ある…

個人の自由である事をどう批判するか

この間、数少ない友人と自己啓発系宗教居酒屋の朝礼を見学した。一口に自己啓発系宗教居酒屋といってもまったくピンとこないかもしれないが、要はアルバイトや社員をポエムのような優しい言葉、曖昧な言葉を以て、自身を鼓舞させ、労働者同士で結束力を高め…