2020-01-01から1年間の記事一覧

ツイッターと反出生主義

ネットカルチャーと反出生主義 ツイッターというリゾーム ツイッターにおけるクラスタ ツイッターにおける反出生主義 生まれてこなければよかったという心理 ネットカルチャーと反出生主義 反出生主義は何も哲学的な立場だけにとどまるものではない。それは…

ベネターの反出生主義を再考する①

はじめに 基本的非対称性 誕生害悪論 存在してしまうことの害悪 はじめに 人は生まれるべきではない、あるいは人は子供を作るべきではないとする思想を反出生主義と言う。これは何も哲学的な立場だけに限定されるものではなく、「人の一生というものは俯瞰し…

プリキュアと戦いたい

プリキュアは強い。彼女たちは一度も負けたことがない¹。何度も防衛戦を勝利しているボクサーでさえ十数年もの間その座を守り続けている者はいないだろう。もちろん個としてのボクサーと集団としてのプリキュアを比較することは端から分が悪いのではあるが、…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む③

今回もハンス・ヨナスについて彼の思想を整理していきたい。①と②はだいぶ間が空いてしまったが、②以降はモチベーションを維持しつつ、できるだけ間隔を開けずに彼の思想の核心へともうそろそろいい加減に到達したいものだ。前回の記事はこちら pregnant-boy.…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む②

さて前回からしばらく間が空いてしまったが、今回もハンス・ヨナスの思想について整理していきたい。前回の記事はこちら pregnant-boy.hatenablog.com 生命という現象および生命と非生命との違いについて ヨナスは古典的な倫理学がテクノロジーや科学の台頭…

我が名はバルバロイ

普段ツイッターでは政治的なツイートは厳に控えている。そもそも国内政治にまったく興味がないので特にこれといってツイートすることもないのだが、日常生活を送る上で政治・宗教・スポーツ(野球)の話題において対立を煽るような発言を慎むようにツイッタ…

『ハンス・ヨナスを読む』を読む①

河童たちの給料は1日1本のキュウリだけ ハンス・ヨナスの一生 伝統的な倫理学の限界点について 河童たちの給料は1日1本のキュウリだけ 人間より知的な生命がいないのは人間より知的なら同意なき出生を道義的に認めることができず、自ずと種の絶滅へと歩…

かみさまの子守唄

かみさまの子守唄 1話 2話 3話 4話 5話 6話 解説・あとがき かみさまの子守唄 『かみさまの子守唄』 作:pregnant_boy 1話 むかしむかし、まだこの星に誰も住んでいなかったころ、かみさまが現れました。かみさまは星をみると「これは良い。水も火も土も空気…

目黒区虐待死事件・母の獄中手記を読んで

はじめに 要約および感想 第1章 第2章 第3章 船戸家 優里 雄大 結愛ちゃんの弟 結愛ちゃん 遺伝子が我々に仕向ける おわりに はじめに ぼくは常々、人はどうしたら幸福になれるかと考えている。ぼくの反出生主義的思想とはカッコ良くいえばそうした普遍的な…

続・スタプリと反出生主義

この記事はスタートゥインクルプリキュアと反出生主義の続きです。 前回の記事はこちら。 pregnant-boy.hatenablog.com 物語の展開~最終決戦~(48話) 物語の展開~最終話~(49話) 反出生主義とは ベネターの反出生主義 おわりに 物語の展開~最終決戦~…

スタートゥインクルプリキュアと反出生主義

女児アニメと反出生主義、一見すると出会うはずもない二つの言葉が出会ったとき、そこにはどのような物語が生まれるのだろうか。昨年より放送が始まった女児アニメ、スター☆トゥインクルプリキュアも最終回まであと数話を残すまでとなった。今作のプリキュア…