君と毎日ご飯を食べたい

夢を見ない日がない。夢を見すぎて現実で寝ているようだ。

別に「良い」夢ばかりを見ているわけではない。昨日は中学生ぐらいの自分が父親から性的虐待を受けた。何とも言えない気持ち悪さとともに目覚める。やっぱり「イエスロリータノータッチ」はよくできた言葉だと思う。子供を虐待するとか狂ってるよ。俺はそんな悪人になるつもりもないし諸々の人に迷惑をかける所業をするつもりもないししたいとも思わないし現にしていない(と思いたい)。会社の利益のために耐性菌を世にばら撒くような製薬会社の社長でもないし、除染費用をピンハネして数十億円の役員報酬を受け取ることもないし、食糞AV男優と元電通炎上芸人との間に自我を持った生命を生み出すようなサイコパスでもないし、株の初心者をはめ込んで利益を上げる連中でもないし、女性を泥酔させてまで強姦したい衝動に駆られるような商社マンでもないし、酒に酔って人に迷惑をかけないし、コンビニ店員に暴言も吐かないし、路上喫煙をして他者に受動喫煙をさせたりもしないし、便宜も図らない。なあコジコジ、この世界は盗みや殺しやサギをしてないだけじゃダメなのか。

この世界は常に動機ある人間によって諸々のアップデートがなされてきた。つまり何らかの問題解決意識を持ち、かつそれと釣り合う能力を持ち合わせ、この世界を少しでも「良い」ものにしたいという者を動機ある者と呼ぶのなら。小麦が世界を席巻したのもそうだし青銅器や火薬、日時計活版印刷などの諸々の発明品や資本主義などの社会システムもそうだ。プロテスタンティズムの精神が近代資本主義の発展の礎となったなんてまやかしだ。一度始まったら誰であろうがそのレールに乗らざるを得ない。それが動機なき者たちの姿だ。彼らは言うなれば人間の活動による環境変化によって人里に降りざるを得なくなった野生動物のようなものだ。おいマックス・ウェーバー聞いてるか。お前が絶賛したベンジャミン・フランクリンのようなピューリタニズムの権化みたいな人間は数えるほどなんだよ。彼の伝記を読んだか?彼以外のほとんどの人間が動機なき者だ。自分にとって都合のいい神しか信じちゃいない。動機ある者によって人間社会はアップデートされ、動機なき者はただひたすらにそれに付き従う。そして子供は動機なき者の最たるものだ。誰も生んでほしいといって生まれてきたわけではない。動機なき者による動機なき者の再生産こそがこの悪夢の源泉であり、児童虐待はその究極の産物だ。

動機ある者が歩みを止めることはない。今この瞬間も世界はアップデートを続け、動機なき者は日々更新プログラムを走らせる。俺さんは世の中に起こることが何もかも嫌な動機なき者。あなた方の更新プログラムは受け入れよう。

ああ、君がいなければとっくにバグを起こしていたところだよ。